今夜のゲームでカープ・福井優也投手が今シーズン初の先発登板し、5回を投げ切ったものの9安打を許し、3四死球を与え6失点と先発としての役割を果たすことができませんでした。まずこのゲームを見て、この状態で1軍で先発をさせても良い結果は出ないでしょう。

まず投球フォームをしっかり固めることが必要でしょう。このゲーム、ストレートの球速は146km/h以上出ていました。スピードガンが甘い神宮球場ということを考えても、これは合格です。
しかしスワローズの各打者から見れば、果たして何km/hに見えていたでしょうか。おそらく球威が感じられないため、打ち返しやすいボールに見えていたのではないでしょうか。ストレートの球速は確かに重要です。やはり遅いよりは当然速いほうが良いのです。しかし、初速と終速で球速に大きな差が出てしまうと、プロの打者であれば打ち返すのは朝飯前といったところでしょう。

ではなぜ、福井投手のストレートには球威がないのか、という事になりますが一番は投球フォームです。
投球時に下半身に粘りが無いため、下半身よりも右手のリリースポイントが先に出てきます。右投手の場合、投球時にマウンドに左足を踏み込むのですが、その踏み込みが弱いのです。というよりも上体の強さに下半身が付いて行けてないと言った方がいいかもしれません。
上体(つまり手)が先に出てしまうと、当然ながら上体の力のみでボールを投げるので、投手の体重がボールに乗りません。そういったフォームであると、球速ほど球威出ず、たとえ140km/h代後半のストレートを投げたとしても意図も簡単に打ち返されてしまいます。変化球はまずまずであったと思いますが、ストレートあっての変化球なのです。ストレートに球威が無ければ、変化球で空振りも取れませんし、タイミングを外す事もできず、落ちるボールも打者に見切られてしまいます。
球威が無いことをバッテリーが一番感じますから、抑えてやろうと余計な力みが生じ、制球まで乱してしまうという、悪循環です。投手にとって「余計な力みは一利なし」と言いますが、まさしくその通りです。今夜の福井投手のコメントからも「力み」というキーワードが出ましたが、そのとおりでしょう。球速は出ますが、球威はなく、制球もできないということであれば、1軍で打者を抑えていくことは難しいと言わざるを得ません。
夏頃のリリーバーが疲労からか、こういったフォームになってしまうシーンをよく目にします。しかし福井投手は今シーズン初登板でありますから、疲労が溜まっているということは無いはずです。

逆にしっかりの体重がボールに乗ったボールは、打者の手元に来ても球速が落ちませんから、打者が「来た」と思ってバットを振っても空振りかボールの下を叩いた凡フライになります。こういったボールであれは140km/hのストレートでも打ち取ることができます。代表的な投手は埼玉西武ライオンズの野上亮磨投手をイメージしてもらえばわかりやすいかと思います。

福井投手は今夜の投球で残念ながらファームに降格となってしまうでしょう。
ファームでは上体に負けないような下半身強化、そしてリリースポイントの固定化するようなフォームのマイナーチェンジを行い、1軍に復帰した時に大活躍を期待します。
早大時代の同期である、斎藤佑樹投手大石達也投手も苦しんでいます。昨シーズンオフは3名で自主トレをしたようですが、なかなか結果が出ません。オフこそ、結果の出ていて実績のある投手と自主トレをし、そういった投手から何かを吸収してほしいと願っています。



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