2014年07月

中田廉投手復活のために

先日のドラゴンズ戦で、延長10回表に中田廉投手がドラゴンズ松井選手に決勝2ランホームランを浴び敗戦投手となってしまいました。春先はリリーバーとして素晴らしい活躍をしてくれましたが、交流戦後半の6月からは調子が下降しております。
防御率を見ていくと、3月4月は0.00、5月は1.26に対して6月は4.50、7月は9.00と跳ね上がっています。ちなみにどの月も投球イニングは10~14イニングで、試合数を考慮しても登板が多い月、少ない月というバラつきはありません。

防御率が悪化した6月以降、成績で目に見えて悪化したのが被打率です。3月4月が.149、5月が.184に対して6月が.297、7月は.391に跳ね上がっています。四球率は特に変化はないため、単純に「打たれるようになってきた」の言うことが言えると思います。

ではなぜ打たれてしまっているのかというと、球威の低下や制球などいつくかの要因があるかとは思いますが、私が1つポイントに挙げたいのはツーシーム(シュート)になると思います。
今シーズンの中田投手はツーシームの精度が上がり、ここまで大車輪の活躍をしてきました。ツーシームとはご存知の通り、サード方向へ横にスライドするボールで、ストレート系統となります。球速もストレートと近くストレートと軌道から右打者なら内角をえぐり、左打者には外角へ逃げていくという性質のあるボールになります。

ここ最近の中田投手のツーシームを見ていくと、曲がり方が安定しないように思います。曲がり方が安定しない場合、曲がり方が大きすぎてボール先行や右打者に死球を与えることが多くなったり、逆に曲りが小さすぎて真ん中付近にボールが集まってしまう場合があります。
中田投手の場合には後者で、曲りが小さいためにちょうど打ち頃のボールになってしまう事が多くみられます。ツーシームは球威としてストレートよりも少々落ちます。これはストレートに比べて回転数が少なく、空気抵抗が大きくなります。それによって球威という意味ではストレートほどは無く、引き換えに少々変化が生じます。よって空振りを奪うボールでは無く、芯を外してゴロを打たせることを目的としたボールなのです。

つまりこのツーシームは、何らかの理由で曲りが小さくなってしまうと、打者にとっては打ち返すのは容易なボールになってしまいます。曲りが小さいと言う書き方をしましたが、もともとツーシームは曲りが小さいため、語弊がある書き方かもしれません。ほとんど曲がらないと書いた方がいいかもしれません。

ではなぜこのように中田投手は苦労しているのか、という事になりますが、いろいろな要因があります。
中田投手のフォームは比較的テイクバックが大きいフォームです。わかりやすく言うと、投球時に首と右腕の距離が比較的離れているというようなイメージです。そうすると右肩や腕にかかる遠心力が大きくなりますので、非常に肩と腕に負担かかります。
負担がかかれば、他の投手に比べ疲労も溜りやすくなりますし、怪我のリスクも上がります。疲労が溜まればパフォーマンスも落ち、打ち込まれてくるシーンも多くなるでしょう。

いきなりフォームを改造するのは困難ですから、今はどれだけうまく疲労を抜くのか、その方法を見つけないといけません。例えば1度抹消し10日間リフレッシュするのもいいでしょうし、肩を作らず完全休養する日を2日程度設けてもいいでしょう。
あるいは酸素カプセルなどの器具を導入したり、ウェイトを少なめにするなどトレーニングの改善もいいと思います。

どんな投手であってもこの時期は勤続疲労が付きまといます。1年間リリーバーとして活躍していくためにはこれを乗り越えなければいけません。調整方法を少々変えることで復活はできるかと思いますので、これから夏場の戦いに向けて春先の投球を1日でも早く取り戻してほしいと願うばかりです。



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大瀬良大地投手が勝てる投手になるために

大瀬良大地投手ですが、交流戦前までの防御率が2.63と大活躍を見せてくれましたが、交流戦中は6.86、交流戦後は5.74と苦しんでいます。これが不調なのかそうでないのかという事になりますが、下記の点、大瀬良投手に関して今日は書いていきたいと思います。


まず配球割合は、ストレート52.66%のほか、カットボール23.77%、スライダー13.90%、チェンジアップ4.84%、カーブ4.84%となります。この配球から分かる通り、ストレートとカットボールで全体の75%以上を占めている事になります。
ストレートとカットボールは勿論違う球種になります。しかし系統で言えばどちらもストレート系という括りになります。もちろんストレートの球威が非常に良く、バックスピンがかかった回転軸がぶれないストレートを投げているうちは、この2種類の球種でも抑えていくことは可能でしょう。
しかし疲労や登板数が多くなっていくとなかなか本来の球威のがあり、質のいいストレートを投げていくことは難しくなってしまいます。そうなるとストレートで押してカットボールをゴロを打たせるという大瀬良投手のスタイルを維持していくことは難しくなってしまいます。
そこで配球を変えていくことが必要異なるのですが、ストレートとカットボールで75%占める配球割合ですと組み立てを変えていくことが難しくなるでしょう。交流戦くらいから大瀬良投手がなかなか思うようなピッチングができなくなっている原因の1つがこれになります。
大瀬良投手はエースである前田健太投手にスライダーを教わったと言います。いや、教わったというよりか修正してもらったと言った方が正しいかもしれません。いままでの大瀬良投手が投げていたスライダーは、正直な話キレが良くなかったと言えると思います。曲がり方が緩やかであったり、変化をするタイミング早すぎたりというスライダーです。前者はカーブのような軌道のスライダー、後者は手前でワンバウンドするようなスライダーと表現すると分かりやすいかもしれません。スライダーを投げるときのボールの切り方が甘いのだと思うのですが、そのあたりを前田投手が指摘したのでしょう。
14日のベイスターズ戦では、その前田投手からアドバイスをもらったというスライダーが非常に有効なボールになっていました。打者の手元で鋭く曲がっていくスライダーに進化していたため、有効なボールになりうるでしょう。
あとはこのスライダーをどのように使っていくか、これ次第で投球幅が非常に広がっていく可能性があります。例えばストレートのキレがイマイチの時には、ストレートを見せ球として使い、スライダーとカットボール中心の配球に切り替えていくことが可能です。スライダー1つでモノにできれば、捕手もリードする引き出しが1つや2つ増えることになります。そうすると調子が少々悪くてもゲームを作る事ができ、その結果勝ち星も伸びていくはずであります。



またピッチングに関する考え方も、少し考えていく必要があるでしょう。簡単に言えばストライク率です。詳しい計算を行っていないので何とも言えないのですが、大瀬良投手はストライク率が非常に高いように思えます。特にストレートのストライク率は80%程度あるかもしれません。1人の打者との対戦では、ボール球を3つまで使うことが許されます。よって6球投げてフルカウントで三振を奪っても、ストライク率は50%ということになります。よって大瀬良投手がいかにストライクを取っていける投手であるか、ということが分かります。
もちろんストライクが取れるというこは非常に素晴らしい能力であると私は思います。中にはプロ野球の世界に入ってきても、1軍の舞台でなかなかストライクを取れずに苦労する投手もいます。しかし「ストライク率が高い=制球力が高い」訳では必ずしもありません。
つまり何が言いたいのかというと、大瀬良投手はストライクゾーンで勝負する割合が非常に高いのではないか、ということです。つまりストライクゾーン付近で勝負に行けば、それだけ打者から見ると打ちやすいボールになります。もちろん藤川球児投手のように「分かっていても打てないストレート」であるのならボール球を投げる必要は無いのかもしれません。
しかし大瀬良投手のストレートはレベルは高いとは思いますが、まだ藤川投手のようなストレートではありませんから、ストライクゾーンだけで勝負することはできません。ボールゾーンに投げてファールを稼いだり、インローにボールを投げ込み、打者のステップを邪魔したりという事も重要になってくるかと思います。
「ボールゾーンへ投げることもできる力」も制球力の1つであると考えるべきでしょう。いかにボールゾーンへ投げる能力を身に着けるかも大瀬良投手がこれから勝てる投手になるになるためのポイントであると見ています。


もちろんストライク率が高いという事、それも投手の長所です。たとえばB2-S0やB3-S1といった投手が不利と言われるカウントのときでもストライクを取っていける能力があるということになります。
しかしプロで勝てる投手は、ストライクも取ることができますし、ボールゾーンにしっかりと外すこともできます。もちろん交流戦後結果が出ていないのは、ルーキーで開幕から先発ローテーションを守ってきた蓄積疲労も否定できませんし、新人投手としては本当に良くやっていると思います。1段階も2段階もレベルアップし、勝てる投手になるためにレベルの高い投球術も身に着けてもらいたいと思います。



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前田健太投手にとって非常に意味のあるカットボールの習得

前田健太投手が「新球」としてカットボールを投げ始めたのは、6月19日のイーグルス戦でであったでしょうか。今までもカットボールを投げたことはあるものの、1軍のマウンドにおいては初めてとのことです。前田健太投手がカットボールを習得した理由を「思いつき」と発言していましたが、到底「思いつき」では無いという事は言えるかと思います。

まずカットボールに関して簡単に書いていくと、ストレートの握りよりも少々握る場所をずらし、ボールを投げる際に、カッターのように斜めにボールを切るように投げることで、ストレートを少々曲げ、またスライダーよりも曲りが小さいという、つまりストレートとスライダーの中間のような球種です。
更にはカットボールの中でも「縦カット」や「スローカッター」、「ジャイロカッター」という派生の球種もあり、それぞれ特徴の違う曲がり方をします。
前田健太投手のカットボールはオーソドックスな「縦カット」で、つまりストレートに少々変化を付けることで、打者の芯を外すことを目的をしているボールになります。

前田健太投手の持ち球は豊富です。ストレート、カーブ、スライダー、ツーシームシュート、それにカットボールが加わる形です。
大きく分けるとストレート系のボールであるツーシームシュート、純粋な変化球系であるカーブ、スライダーという具合です。

前田健太投手がカットボールを習得する意味を考えていくことになりますが、ツーシームという球種は右打者の内角へ食い込む球種(つまり横の変化)となります。そしてカットボールは同じストレート系の球種ながら縦方向に小さく沈む球種になります。またツーシームとカットボールの球速はそこまで変わりません。
つまり、タイミングを外すストレート系のボールが横方向(ツーシーム)と縦方向(カットボール)両方使えることになります。似た球速のボールを縦横で投げ分けることによって、相手打者としてはどちあも想定しなければいけなくなり、非常に的が絞りにくいボールになるでしょう。

ただ習得したカットボールを頼りすぎてしまう事は禁物で、どのカウントどの場面で混ぜていけるかが非常に大きなポイントになるでしょう。つまりどこで、どういった打者に使うのかを考え、答えを見出すことが重要です。例えば、スイングの強い中長距離打者に関してはツーシーム次にカットボールを使い、ストレートと変化球のコンビネーションである緩急とは一味違った投球術を使ったり、1打席目は緩急で、2打席目はツーシームとカットボールでという形で打席によって違う攻めをしたりと、非常に投球幅は広がるでしょう。

また前田健太投手の場合、将来挑戦するであろうメジャーリーグ(MLB)での投球を意識することになるかと思います。前田健太投手がメジャーリーグで活躍できるか否かは正直分かりません。
メジャーリーグで挑戦するには前田健太投手は小柄です。と言っても182cm身長があるのですが、メジャーリーグの投手は190cm以上の身長がある投手が非常に多く、182cmでもメジャーリーグでは小柄という括りになるでしょう。
よってパワーで押し切る投球をしようと思っても、メジャーリーグの各打者も大柄のため、投げ下ろすことは不可能になります。そうなると1つでも多くの投球パターンを持ち、より多く投球スタイルを確立することが重要です。当然そのためには投げられる球種は多い方がいいでしょう。
カットボールはメジャーリーグの投手でも投げる投手が多く、メジャーリーグの各打者はパワーヒッターも多いので、芯を外すカットボールは非常に大きな武器になるかもしれません。

カットボールの習得は、前田健太投手にとって非常に大きな武器になるはずです。日本プロ野球界での活躍はもちろん、近い将来はメジャーリーグで大活躍する姿が見られることを期待したいと思います。



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