先日まで台湾で行われていた21U野球ワールドカップにて打率.423と首位打者を獲得し、ベストナインに選出されたのが鈴木誠也選手です。鈴木誠也選手は2012年のドラフト会議にて二松學舍大学附属高等学校からドラフト2位で指名を受け、高卒2年目のシーズンが終了した事になります。
2014シーズンは36試合の出場ながら打率.344、出塁率.382、1本塁打、OPS.882、7打点と高卒2年目とすれば素晴らしい成績を言えるでしょう。もちろん荒削りな部分もありますが、打撃センスに関しては非常に高いものを持っていると思います。
特徴的なのはアウトハイの速球をよく打っているということです。高めのボールはもちろん甘い棒球もありますがそうではありません。アウトハイの球威のある速球は、なかなか打つのが難しいボールであります。上の動画のホームランもそうですが、アウトハイのボールを逆方向ライトへホームランを打っています。
上の動画で注目すべき点は、バットを振りだした瞬間はタイミングが合っていません。しかし降りだしてボールが来る一瞬の間にタイミングを合わせて、なお且つインパクトの瞬間にボールにすべての力を加えて振り切っています。非常に高い技術で、なかなか若い選手ができる技術ではありません。
また下半身の強靭さも見て取れます。これだけ強いスイングをしているにも関わらず、インパクトの瞬間に足元のブレが全く無いのです。スイングする時の腰の高さがずっと一定で、ブレのないスイングができていますので、バットとボールのインパクトの時に、無駄になる力が恐らくほとんど無いのでしょう。そのため、逆方向ライトへ強い当たりを飛ばすことができています。
また守備面では鈴木選手は内野手登録であるにもかかわらず、外野(ライト)で起用されることが増えています。ライトの守備面ではまだまだ未知数な部分もありますが、肩の強さは証明済みです。高校時代は投手でしたので、強肩が売りの1つであると思います。
上の動画はライトからサードへの返球のシーンですが、守備という部分で言えば捕球時の動作は外野手としては危なっかしい場面ですが、サードへの送球の速さは非常に素晴らしいと思います。
ライトからの送球時に、遠心力があまり効いていない送球方法になっています。つまり投手投げになっています。ただそれでもサードへ速い送球が行っていますので、肩で見せられる選手であることは間違いありません。
外野手からのバックホームなどの送球は、体の後ろにそらし、そこから遠心力を使って腕を振りだし、最後は前屈み姿勢でボールを離すという動作になります。
ただ鈴木選手の場合にはそこまでしなくとも、投手投げのような形で頭に近いところからボールを投げだしているにも関わらず、強いボールを返すことができています。これが鈴木選手の肩の強さを証明するプレーになるでしょう。
登録は内野手ですが、今はライトをメインに起用されています。
打撃センスを生かしこのまま外野手として起用し続けるのか、内野手としてレギュラー争いをするかはわかりません。ただ内野手と外野手でどちらが打撃に負担がかからないかと言えば、外野手でしょう。
2015シーズンはブレイクの兆しがあるだけに、センスを見せてくれている打撃の生かしてライトで起用するか、内野で起用するか、1つ注目するべきポイントとなるでしょう。
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