2014年11月

2015シーズンのクローザー候補

カープの来シーズン、1つのポイントになりうるのがクローザーであります。まず広島球団はキャム・ミコライオ投手を解雇する旨をミコライオ投手の代理人に伝えるようです。つまり来シーズンの契約を延長しないということになります。まずミコライオ投手、2012シーズンからカープに加入し、3シーズン連続で20セーブ以上という素晴らしい成績を残してくれたと思います。2014シーズンに関しても51試合、47回2/3を投げて1勝1敗25S、防御率2.45、WHIP1.20と素晴らしい成績を収めてくれたと思います。しかし来シーズンは先日書いたようにジョンソン投手を始め、ザガースキー投手など外国人選手の獲得を進めました。1軍に出場できる外国人枠は4名ですので、2015シーズンはミコライオ投手を1年間通じて1軍に置けなくなってしまう可能性もあります。

成績を詳しく見ていくと2014シーズンは終盤に来て、非常に不安定なピッチングであることが多く、安心して最終回を任せられる状態で無かったことが要因と見られます。個人的に気になる数字がミコライオ投手の奪三振率になります。来日1年目の2012年には8.38と言う数字でしたが、2013年には6.12、2014年には5.48まで落ちてきてしまっています。もともと三振が取れる投手でありますし、クローザーであれば奪三振率も重要です。一打同点、逆転の場面で三振が取れる投手でないと、1点差の厳しい試合を逃げ切ることが難しくなってしまいます。もちろん例外はありますが、2014シーズンの奪三振率5.48はやはり問題にしなければいけない数字です。もちろん新球種を習得しピッチングスタイルに変化が出たり、捕手の配球が変わったりと言う部分も否定できませんが、2年前のシーズンから奪三振率が3も後退してしまったことは無視できません。2015シーズン以降のこれまでと同じような数字を残せるかと言えば、厳しいと言った方がいいでしょう。また2014シーズンの年俸は推定1億2000万円と高額ですので、ここは新外国人投手を獲得したほうが得策だと思いますので、広島球団の判断は間違っていないと思います。

そこで2015シーズンのクローザーは誰を抜擢するか、これは今後の秋季春季キャンプでの競争になってくるはずです。もちろんリリーバー型の新外国人投手であるザガースキー投手や2014シーズン途中加入したヒース投手が候補に挙がってくるでしょう。ただ個人的には日本人投手のクローザーの誕生を期待していきたいと思います。サファテ投手、ミコライオ投手と外国人投手がクローザーを務めてきたカープですが、今後長期間クローザーを務めていくために、日本人投手の抜擢をそろそろしていきたいところです。2015シーズンは緒方孝市新監督が就任しますので、チームを変えていくためにはちょうどいいタイミングであると思います。

個人的に日本人投手でクローザーに推したいのは中崎翔太投手です。
2014シーズンは1軍で43回2/3を投げて防御率3.92とすべて救援投手として32試合に登板しました。2014シーズン、7月以降リリーバーとして大活躍してくれたと思います。まず2014シーズン大きく変わった点はストレートの球速球威が2013シーズンよりも増したため、1軍で通用するボールになってきたと思います。ストレートの最速が152km/hまで上がってきましたし、球威も出てきてくれたと思います。
2014シーズン、ピッチングフォームにほんのすこし変化が見られました。それは投球動作の際にヒップファースト型のフォームになり、それにより球速が4km/h前後速くなりました。一般的にヒップファースト型のピッチングフォームになるとリリースからフィッシュの部分が安定せずに制球に苦労する場合があります。より早く体がマウンド側に引っ張られるためです。しかし中崎投手のフォームは首と右肘の高さがちょうど同じくらいの高さから出てくるのが特徴ですので、そこまでリリースポイントからフィッシュのブレは少ないでしょう。よってヒップファースト型のフォームにしても、制球面でのリスクは少ないはずです。

また宮崎日南での秋季キャンプではフォークボールを習得しているようです。これまでこれという決め球が無く、そこまで三振が取れる投手ではありませんでしたが、決め球になりうるフォークボールが習得できれば、一気に奪三振率も上昇する可能性を秘めているでしょう。そうなるとクローザー適性で必須な速いストレート、奪三振率、この2点がクリアされクローザー候補に名前が挙がることになるでそうです。
もちろん新外国人投手であるザガースキー投手、ヒース投手、また一岡投手という名前も挙がってくるはずです。これらの投手との競争に勝つ必要があります。ただ中崎投手が一歩レベルアップすることで競争に勝つ可能性も十二分にあるでしょう。今シーズンオフは、中崎翔太投手に注目していきたいと思います。




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先発陣の一角を期待されるクリス・ジョンソン投手

カープが2015シーズンの新外国人左腕投手として獲得を発表したのが、クリス・ジョンソン(Kristofer Michael Johnson)投手です。



ジョンソン投手は2006年ドラフト1巡目、全体の40番目でボストン・レッドソックスに入団。2011シーズンの後半は独立リーグでプレーするものの、2012年と2013年はピッツバーグ・パイレーツでプレーし、2014シーズンはミネソタ・ツインズでプレーしました。メジャーリーグでは未勝利ながら、AAAでは実働6年で36勝41敗防御率4.46という数字が残っています。また2013シーズンと2014シーズンの2シーズンに数字を絞っていくと、2013シーズンのAAAで26試合に登板し投球回数135回2/3、防御率2.39、WHIP1.17、10勝4敗という数字が残っています。

またツインズへ移籍した2014シーズンはAAAで先発のみで23試合の登板、投球回数132回、WHIP1.29、防御率3.48、10勝7敗という成績を残しています。AAAながら2013シーズン、2014シーズンの2年連続で2ケタ10勝を達成しています。この部分は非常に高い評価をすることができます。

しかし防御率を見ると2013シーズンから2014シーズンで1点以上悪化していることになりますので、この部分は気になるところでしょう。敗北数が増加している分、防御率も上昇したと考えるべきでしょう。
タイプとして奪三振率の平均が6~7を切るくらいの数字になりますし、被打率を見るとここ2年は.230台です。よって奪三振を取るタイプではなく、ゴロや凡フライを打たせていくタイプと見るべきでしょう。この辺りは左右の違いはあれどバリントン投手にタイプとしては似ている部分があります。

AAAの数字を確認していくと、仮に9回完投すると四球を4個から5個出す計算になります。これはゴロアウト投手であるが故に、低めのボールを見切られたり手が出ないがためにボールになり、四球を出している可能性が高いでしょう。ピッチング動画を見る限りは荒れての四球は少ないように思えます。よって心配は必要ないと思いますが、日本球界の打者はアメリカ以上に選球眼が良いのでこの部分はNPBでどのくらいの数字になるかは注視していく必要があるでしょう。

ピッチングスタイルとしてはストレート、ツーシーム、スライダー、チェンジアップのようです。球速は平均すると150km/hを多少下回るくらい、最高球速としては153km/hだそうです。日本球界ではボールが速い部類になるピッチャーでしょう。よってマイナーリーグでは奪三振率が6~7でしたが、日本球界ではもう少し高くなるかもしれません。
また持ち球のツーシームになりますが、軌道を見ると横変化だけではなく縦の変化もあるようです。シンカーやスクリューボールに近い軌道で落ちていくようなツーシームになります。ツーシームという球種で表現されていますが、シンキング・ファストボール(スクリュー)と言っても良いかもしれません。縦の変化もある速球になります。この軌道の速球を投げる投手は日本球界ではなかなか居ませんので、どのくらい通用していくか非常に興味があります。アメリカ球界ではゴロを打たせるボールだったようですが、日本では空振りを取っていけるのか、アメリカと同じようにゴロになるのかは投げてみないとわかりませんし、日本球界とアメリカ球界では使用球の違いで軌道が変わることもあります。
また決め球としては上に書いたシンキング・ファストボールとスライダーになるでしょうか。スライダーはカウント球でストライクを取るスライダーの大まかに2種類を投げます。ここはバッテリーを組む捕手陣が最適なボールを選択していくことになるでしょう。


最後にピッチングフォームに関して書いていきたいと思います。
ジョンソン投手は一般的なオーバースローではなく、スリークォータ気味のフォームという事が言えます。フォームに力強さは見られませんが、逆に言えば脱力感がみられます。特に特筆したいのがテイクバック時の脱力感です。テイクバックの際に左腕が後ろ側に下がりますが、その下がり方が非常に力が抜けて良い動作であると思います。またテイクバックのスピードがゆっくりでありますが、150km/h近い速球を投げ込んできますので、タイミングはどちらかと言うと取りにくいフォームになります。よって打者の振り遅れや空振りを取れる確率が高いでしょう。つまり脱力の利いたフォームから速球を投げ込んでいくことで、ボールを余計速く見せたり、スイングのタイミングを遅らせたりする効果で、バットの芯を外してゴロを打たせていくピッチングスタイルが武器と言えるでしょう。

この動画では判断できませんが、ランナーを出した際にクイックモーションでの投球がしっかりできるのか、牽制球の技術はどうかという部分が気になるところではあります。しかし総合的にはレベルは高く、日本球界でも活躍できる可能性を秘めている投手です。もちろん先発での起用になるはずですが、うまくいけば2ケタ10勝も期待できるレベルの投手であると見ています。
来シーズンどのようなピッチングを見せてくれるのか、楽しみにしていきたいと思います。



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