2014年12月

黒田博樹投手が復帰

今朝ビックなニュースが飛び込んできました。メジャーリーグ、ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていた黒田博樹投手が広島東洋カープに復帰することが決定し、27日広島球団は正式に黒田投手の復帰を発表しました。2015シーズンは8年ぶりのカープ復帰で、年俸総額は4億円以上の1年契約の模様です。2014シーズンはヤンキースをFAになり、メジャー球団での争奪戦の様相も見えていました。中でも古巣であるロサンゼルス・ドジャースは20億円前後の条件を出していた模様です。それだけの条件を蹴って、カープ入団となったことは驚きです。広島球団の毎年オフにコツコツとオファーを出して来た成果と、「活躍できるうちに復帰したい」という黒田投手自身の思いが一致した今回の入団劇となったことでしょう。

黒田投手のMLBでの実績はもはや語るまでもないくらいだと思います。通算7シーズンで79勝79敗、防御率は3.45という数字です。平均してシーズン通じて10勝以上を達成しているので文字通り安定した成績と言っていいでしょう。特筆すべき数字としてMLBの7シーズンで、WHIPが1.17と制球面で非常に安定していた点です。参考までにNPB時代の通算は1.27でもともと制球の良さが持ち味の1つでありましたが、MLBでは更に制球面の安定化を図った7シーズンであったと思います。

2015シーズンの黒田投手で興味深いのはピッチングスタイルです。
メジャーに挑戦してから、ピッチングスタイルに多少の変化が生まれました。NPB時代はフォーシーム・ストレートの伸びが持ち味で球速もありますし、非常に伸びのあるフォーシーム・ストレートを配球の中心にしていました。
それがMLBではツーシーム・シュートやシンカーを主体とした配球に切り替えてプレーをしています。これは当然日米の打者の違いで、MLBの打者は全般的に速いスイングスピードからパワーボールに強い投手が多く、球威のあるボールでも甘いコースに投げてしまえば痛打という可能性があります。
そのためMLBではツーシーム・シュートやシンカーを多用し、如何にバットの芯を外すかで勝負をするようになったためと思われます。

ピッチングフォームでも違いが少々見られ、NPB時代はヒップファースト、そして投球時に左肩を上げるフォームで投げていました。これは速球を意識したフォームです。過去にも同じことを書いているので割愛したいと思います。
ただMLBではより制球よく投げるため、ヒップ(臀部)の沈み込み具合が浅くなっています。ヒップファーストの逆であるショルダーファースト(臀部でなく肩から前方へ突っ込む投法)に近いフォームになっています。もちろんショルダーファーストでは手投げですので、完全な形でなく、弱いヒップファーストと言った方がいいかもしれません。MLBでのフォームの方がリリースポイントが安定しますので、制球力が上がります。

NPBに復帰する2015シーズン、黒田投手がどちらのフォームで投げるかは当然不透明です。球速を意識したヒップファーストが強いフォームに戻すのか、それともMLBでのフォームのままなのかは分かりません。
メジャーの球場は粘土質の土をマウンドに使っているためにマウンドが比較的硬いのですが、日本の球場のマウンドは柔らかいマウンドです。よって下半身をどっしりとさせないとなかなか安定したピッチングが出来ません。
そうなるとNPBでのヒップファーストが強いフォームに戻したほうが、日本のマウンドに対して合っていると言うことができます。
逆にショルダーファースト系のフォームですと、足元が安定せずなかなか思うような結果を出せません。メジャー仕込みの投手が日本で勝てない原因がそこになります。

よって2015シーズンの黒田投手、どのようなフォームで投じるのか非常に興味があります。日本のマウンド向きであるヒップファーストが強いフォームに戻すことはなかなか大変だと思いますし、負担にもなります。
現段階で2015シーズンの黒田投手が何勝するかという想定は出来ませんが、2011~2013シーズンは毎年200イニング以上、2014シーズンも199イニング投げています。
仮に2015シーズンのカープで、180イニング前後投げてくれたとして防御率3.10、11勝という想定が現段階で出来ます。もちろん成績以外での投手陣リーダーとしての役割も期待しますし、前田健太投手や他の若い投手の手本となり、メジャーでの経験を語ってほしいと思っています。



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野村謙二郎氏 球団アドバイザーに就任

今シーズンまで監督を務めた野村謙二郎氏が2015年1月1日付で広島球団のアドバイザーに就任することが分かりました。契約期間は2年間、主に海外(米国球界)を担当することになるとのことです。
すでに2013シーズン限りで現役を引退した前田智徳氏が球団アドバイザーに就任していますが、前田氏はファンサービスや球団運営などのアドバイザーであります。よって編成面には関わることが無いアドバイザーです。しかし野村氏の場合には、主に米国での選手発掘や選手のトレーニング方法などの視察を行い、必要に応じて広島球団に提言や推薦を行うという業務です。よって選手の編成にも多少なりとも関わることになります。よって野村氏と前田氏では同じアドバイザーという立場ではありますが、役割は全く違うと言っていいでしょう。

最近では、他球団でも監督経験者が球団のアドバイザーやシニアディレクターに就任するという例は多くあります。広島球団も監督として5シーズン指揮を執った野村氏に白羽の矢がったという事になります。
監督まで上り詰める人材になると、球界での人脈が相当広い人物が多く、例えば楽天球団のシニアディレクターである星野仙一氏の人脈の広さは球界トップクラスです。
また西武球団の渡辺久信シニアディレクターは台湾球界での人脈が非常に広く、2014シーズンオフは渡辺久信シニアディレクター主導で台湾球界から選手獲得を行っています。

野村氏も広島球団の監督就任前の2008年にメジャーリーグ、カンザスシティ・ロイヤルズで臨時コーチをしていた経歴から、アメリカ球界での人脈の生かしたポストという事になるでしょう。
現段階で野村氏がどこまでの役割と権限になるのかは分かりません。ただ気になるのは2年契約ということろです。2年という事ですから、2016年の年末までの任期という事になります。ただ広島球団が野村氏を「2年間だけ雇う」という事は無いはずです。2年間経過後に何等かのポストを用意している可能性が高いでしょう。

例えばアドバイザーとしての経験を活かして、GMやシニアディレクターのように編成権の一角も持つようなフロントの役職を与えるのか、第二次政権として監督復帰となるのか、またほかのポストなのかは分かりません。
いずれにしろ松田元オーナーは野村氏のことを高く評価しています。年齢も現在48歳ですので、一度充電期間を挟んで第二次政権として指揮を執る可能性は高いと見ていいでしょう。

アドバイザーとしての役割は米国での人脈を生かした交流です。よって米国での滞在時間が当然長くなりますし、メジャーリーグキャンプ視察をさっそく行うようです。その中で目に留まったメジャーリーガーやマイナーリーダーを広島球団に情報提供を行い、編成担当者のチェックを行ったうえで獲得候補リストに入れるという流れのようです。
2年経過後、第二次政権として監督職に復帰するにしてもGMやシニアディレクターに転身するにしてもアドバイザーとしての経験は必ずプラスになるはずです。より多くの選手をチェックし、良い選手をカープ入団の手助けを行ってほしいと願っています。




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先発ローテーション入りを目指す戸田隆矢投手



戸田隆矢投手
は2014シーズン、先発とリリーバー両方経験し、30試合に登板、57イニングで4勝2敗、防御率3.32と言う成績でした。先発とリリーバー両方を経験してこの成績であれば、合格点を付けられる結果であったと思います。

その戸田投手が肉体改造に取り組んでいるようです。ウエイトトレーニングで体重が74kg→78kgに増加、その他にランニングなどのメニューもこなすようです。戸田投手は2015シーズン先発ローテーション入りを目指すようです。そのために細身の身体からの脱却のためにウエイトトレーニングとランニングに取り組んでいるようです。
もちろん先発ローテーション入りのために体重増加は必要です。戸田投手の身長は180cmで、体重が74kgとプロ野球選手にしてはかなりの軽量です。これは一般人の男性と同じレベルの体重になります。やはり先発ローテーションで1年間投げていくためには体重の増加も必要です。

またもっと重要な事はスタミナ面(体力面)の強化です。戸田投手が先発したゲームを鑑賞していくと、中盤以降にスタミナ切れを起こすシーンが目立ちます。先発ローテーションとして1年間活躍するために、ここは改善しなければいけない部分でしょう。最低限6イニングは投げて貰う必要が出てきます。

そのためには体力というよりは投手としてのスタミナをつけていかなければいけません。ではどうするべきか、と言うことになりますが、やはり走りこみと投げ込みです。
まず走りこみですが、スタミナ面の強化という意味では、例えば一定のタイムで500m、もう少し速いタイムで500m、全力で500mを1セットとして、これを3セットなどと量を決めて走り込みます。陸上競技の練習でビルドアップって言われているスタミナをつける練習法になりますが、これはプロ野球選手にしても有効でしょう。例えば5000m走のように、決まった距離を一定のペースでランニングするよりもスタミナをつけるという意味では効果的になります。

続いては投げ込みになりますが、これは量をこなしていくことが必要でしょう。以前にも書いたかとは思いますが、無理のかかるフォームで投げ込みを行った場合には故障のリスクが高くなります。しかし出来上がったフォームで投げ込みを行えば、戸田投手のように20代前半の投手であれば勤続疲労も少ないはずですので問題無いでしょう。よって投げ込み量が多いことは悪ではないのです。

フォーム自体はきれいなフォームをしていますし、ストレートの球威も魅力的です。左腕ということで先発ローテーションに入ってくれれば非常に心強いでしょう。あとは体力面とスタミナ面、課題を克服して2015シーズンこそ先発ローテーションの一角としての活躍を期待したいと思います。



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