今朝ビックなニュースが飛び込んできました。メジャーリーグ、ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていた黒田博樹投手が広島東洋カープに復帰することが決定し、27日広島球団は正式に黒田投手の復帰を発表しました。2015シーズンは8年ぶりのカープ復帰で、年俸総額は4億円以上の1年契約の模様です。2014シーズンはヤンキースをFAになり、メジャー球団での争奪戦の様相も見えていました。中でも古巣であるロサンゼルス・ドジャースは20億円前後の条件を出していた模様です。それだけの条件を蹴って、カープ入団となったことは驚きです。広島球団の毎年オフにコツコツとオファーを出して来た成果と、「活躍できるうちに復帰したい」という黒田投手自身の思いが一致した今回の入団劇となったことでしょう。
黒田投手のMLBでの実績はもはや語るまでもないくらいだと思います。通算7シーズンで79勝79敗、防御率は3.45という数字です。平均してシーズン通じて10勝以上を達成しているので文字通り安定した成績と言っていいでしょう。特筆すべき数字としてMLBの7シーズンで、WHIPが1.17と制球面で非常に安定していた点です。参考までにNPB時代の通算は1.27でもともと制球の良さが持ち味の1つでありましたが、MLBでは更に制球面の安定化を図った7シーズンであったと思います。
2015シーズンの黒田投手で興味深いのはピッチングスタイルです。
メジャーに挑戦してから、ピッチングスタイルに多少の変化が生まれました。NPB時代はフォーシーム・ストレートの伸びが持ち味で球速もありますし、非常に伸びのあるフォーシーム・ストレートを配球の中心にしていました。
それがMLBではツーシーム・シュートやシンカーを主体とした配球に切り替えてプレーをしています。これは当然日米の打者の違いで、MLBの打者は全般的に速いスイングスピードからパワーボールに強い投手が多く、球威のあるボールでも甘いコースに投げてしまえば痛打という可能性があります。
そのためMLBではツーシーム・シュートやシンカーを多用し、如何にバットの芯を外すかで勝負をするようになったためと思われます。
ピッチングフォームでも違いが少々見られ、NPB時代はヒップファースト、そして投球時に左肩を上げるフォームで投げていました。これは速球を意識したフォームです。過去にも同じことを書いているので割愛したいと思います。
ただMLBではより制球よく投げるため、ヒップ(臀部)の沈み込み具合が浅くなっています。ヒップファーストの逆であるショルダーファースト(臀部でなく肩から前方へ突っ込む投法)に近いフォームになっています。もちろんショルダーファーストでは手投げですので、完全な形でなく、弱いヒップファーストと言った方がいいかもしれません。MLBでのフォームの方がリリースポイントが安定しますので、制球力が上がります。
NPBに復帰する2015シーズン、黒田投手がどちらのフォームで投げるかは当然不透明です。球速を意識したヒップファーストが強いフォームに戻すのか、それともMLBでのフォームのままなのかは分かりません。
メジャーの球場は粘土質の土をマウンドに使っているためにマウンドが比較的硬いのですが、日本の球場のマウンドは柔らかいマウンドです。よって下半身をどっしりとさせないとなかなか安定したピッチングが出来ません。
そうなるとNPBでのヒップファーストが強いフォームに戻したほうが、日本のマウンドに対して合っていると言うことができます。
逆にショルダーファースト系のフォームですと、足元が安定せずなかなか思うような結果を出せません。メジャー仕込みの投手が日本で勝てない原因がそこになります。
よって2015シーズンの黒田投手、どのようなフォームで投じるのか非常に興味があります。日本のマウンド向きであるヒップファーストが強いフォームに戻すことはなかなか大変だと思いますし、負担にもなります。
現段階で2015シーズンの黒田投手が何勝するかという想定は出来ませんが、2011~2013シーズンは毎年200イニング以上、2014シーズンも199イニング投げています。
仮に2015シーズンのカープで、180イニング前後投げてくれたとして防御率3.10、11勝という想定が現段階で出来ます。もちろん成績以外での投手陣リーダーとしての役割も期待しますし、前田健太投手や他の若い投手の手本となり、メジャーでの経験を語ってほしいと思っています。
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黒田投手のMLBでの実績はもはや語るまでもないくらいだと思います。通算7シーズンで79勝79敗、防御率は3.45という数字です。平均してシーズン通じて10勝以上を達成しているので文字通り安定した成績と言っていいでしょう。特筆すべき数字としてMLBの7シーズンで、WHIPが1.17と制球面で非常に安定していた点です。参考までにNPB時代の通算は1.27でもともと制球の良さが持ち味の1つでありましたが、MLBでは更に制球面の安定化を図った7シーズンであったと思います。
2015シーズンの黒田投手で興味深いのはピッチングスタイルです。
メジャーに挑戦してから、ピッチングスタイルに多少の変化が生まれました。NPB時代はフォーシーム・ストレートの伸びが持ち味で球速もありますし、非常に伸びのあるフォーシーム・ストレートを配球の中心にしていました。
それがMLBではツーシーム・シュートやシンカーを主体とした配球に切り替えてプレーをしています。これは当然日米の打者の違いで、MLBの打者は全般的に速いスイングスピードからパワーボールに強い投手が多く、球威のあるボールでも甘いコースに投げてしまえば痛打という可能性があります。
そのためMLBではツーシーム・シュートやシンカーを多用し、如何にバットの芯を外すかで勝負をするようになったためと思われます。
ピッチングフォームでも違いが少々見られ、NPB時代はヒップファースト、そして投球時に左肩を上げるフォームで投げていました。これは速球を意識したフォームです。過去にも同じことを書いているので割愛したいと思います。
ただMLBではより制球よく投げるため、ヒップ(臀部)の沈み込み具合が浅くなっています。ヒップファーストの逆であるショルダーファースト(臀部でなく肩から前方へ突っ込む投法)に近いフォームになっています。もちろんショルダーファーストでは手投げですので、完全な形でなく、弱いヒップファーストと言った方がいいかもしれません。MLBでのフォームの方がリリースポイントが安定しますので、制球力が上がります。
NPBに復帰する2015シーズン、黒田投手がどちらのフォームで投げるかは当然不透明です。球速を意識したヒップファーストが強いフォームに戻すのか、それともMLBでのフォームのままなのかは分かりません。
メジャーの球場は粘土質の土をマウンドに使っているためにマウンドが比較的硬いのですが、日本の球場のマウンドは柔らかいマウンドです。よって下半身をどっしりとさせないとなかなか安定したピッチングが出来ません。
そうなるとNPBでのヒップファーストが強いフォームに戻したほうが、日本のマウンドに対して合っていると言うことができます。
逆にショルダーファースト系のフォームですと、足元が安定せずなかなか思うような結果を出せません。メジャー仕込みの投手が日本で勝てない原因がそこになります。
よって2015シーズンの黒田投手、どのようなフォームで投じるのか非常に興味があります。日本のマウンド向きであるヒップファーストが強いフォームに戻すことはなかなか大変だと思いますし、負担にもなります。
現段階で2015シーズンの黒田投手が何勝するかという想定は出来ませんが、2011~2013シーズンは毎年200イニング以上、2014シーズンも199イニング投げています。
仮に2015シーズンのカープで、180イニング前後投げてくれたとして防御率3.10、11勝という想定が現段階で出来ます。もちろん成績以外での投手陣リーダーとしての役割も期待しますし、前田健太投手や他の若い投手の手本となり、メジャーでの経験を語ってほしいと思っています。
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