少々前の話題となってしまいますが、新任の河田雄祐コーチが1軍外野守備走塁部門を担当することになりました。河田雄祐コーチはカープOBで1985年ドラフト会議で3位で指名を受け入団、1995年オフに西武ライオンズに移籍し、2002年に引退。2003年から2015年までの12年間、西武ライオンズで守備走塁コーチを歴任しました。2003年は2軍打撃コーチ職でありましたが、2004年からは2軍1軍の外野守備走塁専門で、コーチを11年間勤めあげました。今シーズンオフに西武ライオンズから残念ながら解任となってしまいましたが、古巣であるカープに復帰を果たした事になります。
私は幾度と無く西武ドームで河田雄祐コーチがサードベースコーチを務め上げる姿を見てきましたので、カープでもう一度コーチのチャンスを与えられることが良かったと思います。

河田雄祐コーチはライオンズでは主にサードベースコーチを務めてきました。1軍では2011年から2014年までサードベースコーチを担当してきましたが、今シーズンはオープン戦で何試合かサードベースコーチを担当したものの、開幕後は奈良原浩コーチがサードベースコーチを担当し、河田雄祐コーチはファーストベースコーチを担当するようになります。西武ライオンズでは今シーズン、田邊徳雄監督が代行から正式に監督に就任したため、田邊徳雄監督の判断であったと思います。
河田雄祐コーチのサードベースコーチとしてはミスが多く歴代監督も苦言を呈したこともありました。次の打者の打力を考慮すれば必ずしも無理をさせない場面が多いと思いますが、オープン戦でもセカンドランナーを無理して帰還させる場面でなかったとしても、ホームベースに突入させてアウトになってしまうミスが目立ってしまい配置転換になったのでしょう。ファンの間でも河田雄祐コーチの判断には少々首をかしげる場面もありましたし、私が書いている「レオ様にっき」でも度々指摘してきました。

河田雄祐コーチを招聘したカープ球団としてもこういった、西武ライオンズ時代の評価は調査済みであると思います。ただ西武ライオンズでの評価と広島東洋カープでの評価は当然違います。それは当然で西武ライオンズと広島東洋カープでは打線のメンバーが違います。
簡単に言えば西武ライオンズは打撃型のチームで、今のライオンズにおいて足のスペシャリストと呼べる選手がそこまで多くはありません。どちらかと言えばクリーンアップの長打を中心とした打で得点を取っていくチームです。
対してカープは走塁技術を前面に押し出したチームで、チーム内で走力のある選手がある程度揃っているチームです。ですから河田雄祐コーチの力量を西武ライオンズでは充分に発揮できない事もあったと思いますが、逆にカープでは河田雄祐コーチの能力が100%発揮できる選手達が揃っていると見るべきでしょう。それを踏まえて、カープ球団は招聘に至ったのだと思います。

またサードベースコーチではなく、ファーストベースコーチとして起用する可能性もあると思います。
ファーストベースコーチの主な仕事は、常にボールの位置を確認して、打者とランナーに指などで指示を出すこと、そして投手の牽制の有無、相手野手の守備位置をランナーに指示する、アウトカウントの共有などサードベースコーチとはまったく異なる役割です。ファーストランナーの盗塁サポートもファーストベースコーチが行います。
よって河田雄祐コーチをファーストベースコーチで起用する可能性もありますし、今シーズンの西武ライオンズではファーストベースコーチを担当していましたので、これでも良いのかもしれません。

また外野手の育成に関しても、カープには丸佳浩選手をはじめ、野間選手や鈴木誠也選手などの育成を託されることになるでしょう。今シーズンに課題を残したいろいろな場面を想定した守備位置の取り方や外野手個々のレベルアップの手助けをしてくれるでしょう。
河田雄祐コーチは非常に人当たりが良いコーチで、ライオンズの外野手からの信頼も厚いコーチでした。若い選手が多いカープでも選手に慕われる良いコーチになるはずです。西武ライオンズでの12年間の経験をカープで生かして欲しいと思っています。




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