2014シーズンの堂林翔太選手は打率.246とまたしても.250を切る結果となってしまいました。野村謙二郎前監督から英才教育を受けてきましたが、1軍出場を果たした2012シーズン以降、3シーズン連続で.250を切ってしまっています。
堂林選手が打率3割を達成できるか、もっと言えば首位打者を獲得できるくらいまで打率を残すことができるかできないか。という事になりますがもちろんやってみなければ分からない部分はあります。しかし私は打率3割は充分に達成できると感じています。打率3割を達成して、今度は首位打者というタイトルも見えてくるでしょう。

堂林選手のバッティングフォームは素直で体の安定感もあります。よってバットのブレが少なく、はまった時のパンチ力も魅力的です。2014シーズンのバッティングに関するデータを見ていくと、どうやら引っ張るのが好きな打者のようです。外野に飛んだ全打球のうち、52%がレフト方向への打球です。それに対して逆方向であるライト方向へ飛んだ打球は12%に過ぎません。
これは意図的なものなのかそうでないのかは分かりません。ただ堂林選手の課題は逆方向への打球を打てるようになること、つまり広角に打ち分けるバットコントロールを身に着けることが課題の1つとなります。

ただ私が打率3割達成が可能という根拠の1つとして打球数が少ないライト方向への打率は.417と高いことです。もちろんこれは偶然の可能性もあるでしょうけれど、通算打率との差が歴然ですのでこれは偶然ではないと見ています。つまり少ないながらもライト方向へ打つ技術は持っているという事になり、あとはコンスタントにバットコントロールする技術を身に着けることができれば、打率3割達成はそう遠くないと思っています。

最後に打率3割達成のための最大の課題はローボール(低めのボール)への対応だと思います。広角に打つことを考えればローボール打ちの技術向上が必須であると思います。例えばヒットメーカーの内川聖一選手はローボールを打つのが非常に上手く、ローボールでも打率3割前後を打っています。
堂林選手は特に対右投手に対してのローボールは、1割前後の打率になってしまっています。ここをどう打っていくかになります。

ローボール打ちを克服する方法は一般的に2点あり、タイミングと送り手(右打者なら右手、左打者なら左手)です。
まずタイミングですが、低めのボールは当然ながらバットとボールの距離が大きいです。そのため見切りを早くする(つまりバットの始動を早くする)とローボールに対応することは難しいでしょう。スライダーやフォークといった変化球の打率が低い打者は一般論として見切りが早い打者という事になります。

もう1点、送り手の部分ですが、バットとボールを距離が遠いですので、インパクトの時にバットの軸がぶれやすいのがローボールです。よってそのブレを極力少なくするために送り手でフォローするのです。
一般的に逆方向へ強い打球、長打を放つ打者は送り手のフォローがあります。かつての強打者であった清原和博選手は送り手のフォローが非常に上手くかつ強かった記憶があります。
つまりインパクトのした時に堂林選手の場合には右手でバットを押し込むように力を加えます。イメージとしてバットとボールが当たる時間を長くするようなイメージです。

堂林選手の場合、この2点の動作を改善することでローボールの打率が改善し、打率3割を達成が見えてくると思います。特にタイミングの件ですが打率を残すことを目的とするのであれば、もう少しひきつける意識が必要でしょう。2014シーズンはインパクトのポイントが前によっている印象を受けました。もちろん堂林選手が単打より長打を求めたのであれば、ポイントを前にした方が長打や本塁打は増えるでしょう。引き換えに打率が落ち、三振は増えることは確実です。
堂林選手のコメントの中には「200安打」というキーワードが出ています。そうするならばポイントを後ろにしてもう少しひきつけの意識を持つ必要があります。
これは余談ではありますが、引き付けて打った分、長打力が落ちます。しかしここでも書いた「送り手」をうまく使う事で長打力の低下を最小限に抑えることも可能です。つまり2015シーズンの堂林選手、引き付けるフォームで打率を稼ぎ、送り手で長打力を維持する。このような打撃をしてくれることを個人的には期待しているのであります。




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