2014シーズンオフから新球としてスプリット(高速フォーク)の習得を目指しているのが大瀬良大地投手です。宮崎で行われている春季キャンプで新球スプリットの試投をしているようです。完成度はまだまだですが、今後実戦などで調整を行っていくようです。

スポーツ紙報道で出た大瀬良投手のコメントの中で1つ気になるのが「腕を振り切れるようになってきた」という言葉です。正確な意図は大瀬良投手本人にしかわからないと思いますが、推測としてリリースポイントとフォームの安定化はできた、と見ることができると思います。
あとはボールを「どこから落とすか」ここにまだ課題があるようです。スプリットの場合には、落とすというよりも曲げるというべきでしょうか。フォークボールの場合には「落とす」という表現が適当ですが、落差が比較的小さく球速も速いスプリットの場合には、縦方向に「曲げる」と言ったほうがいいかもしれません。

では曲がり方、落とし方を安定させてるカギはどこにあるのかという事ですが、これはボールの「挟み方」になるでしょう。ご存知の通りフォークボールよりも浅く挟むのがスプリットです。ただどのくらい浅く挟むかはこれは個人差もあります。指の長さや手の大きさ、握力も関係してきます。
大瀬良投手に最も合う挟み方を見つけるのが今後の課題で、それができれば有効球になっていくと思います。

これは一般論にもなる部分ですが、スプリットとフォークボールは全く違うボールと見ていいでしょう。最大の違いはボールの回転数です。フォークボールはストレートに比べて回転数が少ないもしくは無回転となります。
よって見方を変えるとフォークボールは打者の目から見ると、回転数が少ないため見送ることは比較的容易です。これに対してスプリットはボールの回転数がストレートに近く、球速もフォークより速い球種です。落差はフォークボールに比べて小さくなりますが、その分ストレートの見極めが難しく、落差によってバットの芯を外してゴロを打たせたり、空振りを取ったりするボールです。現代の野球では打者のレベルも上がり、フォークボールを見極められるシーンが非常に多いです。しかし回転数の多いスプリットを投じていけば、凡フライ、ゴロ、空振りを取っていける可能性が高く、配球組み立てのパターンが増加します。
スプリットを習得できれば2014シーズンに6.91であった奪三振率が8.00近くになるのではないか、と見ています。

リリースポイントとフォームを習得出来たのであれば、あと一歩で大瀬良投手のものになるはずです。大瀬良投手は速球派と思われがちでありますが、実は数多くの変化球を操る投手なのです。ストレートん他にカットファストボール、スライダー、カーブ、チェンジアップそしてスプリットという持ち球リストになります。あとはブレーキのかかるカーブを習得すれば、ストレート調子が出ない時に、ストレートを見せ球として緩急で勝負できます。プロ2年目となる2015シーズンも進化を遂げて、球界を代表するエースになってもらいたいと思います。





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