先日4月16日の阪神タイガース戦で、ルーキドラフト1位の大瀬良大地投手がプロ初勝利を挙げました。7イニングを投げて被安打5、1失点という素晴らしい成績でした。しかも投手の責任である自責点は0と言いますから、これも素晴らしい成績でしょう。また相手は今一番好調であるマートン選手を擁する阪神タイガースであることも特筆できます。
先日は今シーズン3回目の先発となりましたが、その前の2度の登板も7回3失点、7回2失点とQSをクリアしていることになります。今シーズン3試合ながらQS率100%とルーキーとは思えないほどの活躍ぶりです。4月9日の巨人戦で1敗してしまっていますが、これは打線の責任と言っていいでしょう。ルーキーが頑張っていながら援護できなかったのです。しかし早くも先発3戦目、今度は自責点0に抑え、自分自身で価値をもぎ取ってきた勝利であると思います。

大瀬良投手は、とにかく投げっぷりが良いという印象を持ちます。本来のルーキーの投手であれば、マウンド上での仕草などから、投げるだけで精一杯である投手が多い中で、マウンドさばきが非常に落ち着いています。言うなればマウンドが「大瀬良ワールド」になっているのです。つまり、言い方は悪いのですが打者を見下して投球をしているのです。これは勝てる投手の条件の1つになるでしょう。
投手と打者の勝負において、投手は打者よりも気持ちの面で上を行かなければいけません。何故なら、打者がヒットを打つ確率はどんなに一流な打者でも.350なのです。逆に考えれば、.650は投手が勝つ、これが野球なのです。
この数字を大瀬良投手が常に考えて投球しているかはわかりません。ただ投球やマウンド裁きを見ている限り、打者よりも気持ちの面で負けていないのは確かでしょう。これで結果(つまり勝ちが付けば)がついてくれば、さらに大瀬良ワールドが進化することになります。

大瀬良投手の持ち球はストレート、カットファーストボール、スライダー、カーブということろでしょう。おそらくストレートが半分強、あとの3つの球種が15%くらいの配球だと思います。やはり大卒1年目ということで力強いストレートで押していく、という配球になるでしょう。
1つ気になる点とすると、カットボール、スライダー、カーブともにどちらかと言えば縦系の変化となります。今はデータも少なく、これだけ伸びのあるストレートを投げ込んでいますので、打者を抑えられるでしょう。ただ大学野球の1シーズンと、プロ野球の1シーズンでは試合数がまるで違います。
1年間投げ続けるためには、横系に変化するボールを習得すると、被打率も下がっていくでしょう。横変化といえば、シュートが思い浮かびます。御存知の通り、右打者の懐に食い込むボールです。シュートといえばケンカ投法で有名な東尾修投手の代名詞です。縦変化中心の中で横変化であるシュートを混ぜていくと、より幅の広いピッチングになるでしょう。

大瀬良投手には新人王という期待がかかります。ライバルは多いものの、能力を考えると新人王も十分可能性があるでしょう。ドラフト会議で運命のクジを引いてくれた田村スカウトのためにも、新人王をぜひ取ってほしいと思います。



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