今シーズン、篠田純平投手のフォームに変化が見られます。分かりやすく言うと、フォームのテイクバックが小さくなり、投球時に頭の近くを腕が通るようなフォームに変わりました。昨シーズンまでの篠田投手はどちらかと言うとダイナミックなフォームでありました。今シーズンはここまで3試合に登板し、1勝1敗で防御率は3.05という成績です。4月10日のジャイアンツ戦では5回2/3で9本ものヒットを打たれてしまいましたが、それ以外の2試合では先発の役割を充分果たしてくれていると思います。

今シーズン、投球フォームを変更した大きな狙いは、
1.制球力の向上
2.相手打者からボールを出所を見にくくする


というのが大きな狙いでしょう。
1.の制球力向上に関して言えば、逆に言えば制球力が無いと1軍で打者を抑えるのは難しいでしょう。すとれーとの球速が140km/h少々がMAXです。よって低め低めに投げられるか、これが大きなポイントになります。もちろん低めに投げることは重要なのですが、あと重視したいのは左右の出し入れです。左右とは、内角外角という意味です。
速球派投手の場合、ストライクゾーンの上下で動かして打者を三振に取っていくことが攻め方の1つになるでしょう。しかし、篠田投手の場合、今後は内角外角を意識した投球をしないといけません。今現在はシーズンが始まったばかりで、まだまだ対戦していない打者、対戦していないチームもあるでしょう。しかしデータが増えてきた場合、低めにボールを集めるだけでは勝つことは難しいと思います。
ちろんそれを見越した攻めをバッテリー間で行うと思いますが、今後の登板では内角外角をどう使い分けるか、注目して見て行きたいと思います。
昨年までは制球に苦労する場面が多かったのですが、今シーズンのフォームでは制球力の向上が期待できます。よってピッチング自体は楽になるでしょう。


2.のボールの出所に関しては、テイクバックが小さくなると顔の後ろから腕が出てくるイメージになるため、特に右打者と対戦する際に、なかなかタイミングが取りにくいでしょう。俗に「スモーキー」と呼ばれる投球フォームです。スモーキーで有名なのは吉井理人投手や現役投手ですと涌井秀章投手になります。
篠田投手が投げたストレートが右の強打者が篠田投手のストレートに差し込まれている場面が見られました。ストレート自体もコース的には厳しいコースではなく、ホームランにされてもおかしくないコースでした。
もちろん登板した日は調子がよく、ストレートのキレも良かったのでしょうけれど、今シーズンのフォームでボールの出所が見えにくく、バッターのタイミングがズレていることも大きな要因でしょう。
篠田投手は左投手でありますが、今後対戦するチームは右バッターではなく左バッターを並べてくるかもしれません。この辺りも注目ポイントです。


篠田投手には是非とも2桁10勝を期待したいと思います。10勝すればカープの優勝も近づくでしょう。昨シーズンはCS出場を果たし、今シーズンはリーグ優勝が目標のはずです。今後の篠田投手がどういったピッチングを見せてくれるか、楽しみであります。



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