前田健太投手が「新球」としてカットボールを投げ始めたのは、6月19日のイーグルス戦でであったでしょうか。今までもカットボールを投げたことはあるものの、1軍のマウンドにおいては初めてとのことです。前田健太投手がカットボールを習得した理由を「思いつき」と発言していましたが、到底「思いつき」では無いという事は言えるかと思います。

まずカットボールに関して簡単に書いていくと、ストレートの握りよりも少々握る場所をずらし、ボールを投げる際に、カッターのように斜めにボールを切るように投げることで、ストレートを少々曲げ、またスライダーよりも曲りが小さいという、つまりストレートとスライダーの中間のような球種です。
更にはカットボールの中でも「縦カット」や「スローカッター」、「ジャイロカッター」という派生の球種もあり、それぞれ特徴の違う曲がり方をします。
前田健太投手のカットボールはオーソドックスな「縦カット」で、つまりストレートに少々変化を付けることで、打者の芯を外すことを目的をしているボールになります。

前田健太投手の持ち球は豊富です。ストレート、カーブ、スライダー、ツーシームシュート、それにカットボールが加わる形です。
大きく分けるとストレート系のボールであるツーシームシュート、純粋な変化球系であるカーブ、スライダーという具合です。

前田健太投手がカットボールを習得する意味を考えていくことになりますが、ツーシームという球種は右打者の内角へ食い込む球種(つまり横の変化)となります。そしてカットボールは同じストレート系の球種ながら縦方向に小さく沈む球種になります。またツーシームとカットボールの球速はそこまで変わりません。
つまり、タイミングを外すストレート系のボールが横方向(ツーシーム)と縦方向(カットボール)両方使えることになります。似た球速のボールを縦横で投げ分けることによって、相手打者としてはどちあも想定しなければいけなくなり、非常に的が絞りにくいボールになるでしょう。

ただ習得したカットボールを頼りすぎてしまう事は禁物で、どのカウントどの場面で混ぜていけるかが非常に大きなポイントになるでしょう。つまりどこで、どういった打者に使うのかを考え、答えを見出すことが重要です。例えば、スイングの強い中長距離打者に関してはツーシーム次にカットボールを使い、ストレートと変化球のコンビネーションである緩急とは一味違った投球術を使ったり、1打席目は緩急で、2打席目はツーシームとカットボールでという形で打席によって違う攻めをしたりと、非常に投球幅は広がるでしょう。

また前田健太投手の場合、将来挑戦するであろうメジャーリーグ(MLB)での投球を意識することになるかと思います。前田健太投手がメジャーリーグで活躍できるか否かは正直分かりません。
メジャーリーグで挑戦するには前田健太投手は小柄です。と言っても182cm身長があるのですが、メジャーリーグの投手は190cm以上の身長がある投手が非常に多く、182cmでもメジャーリーグでは小柄という括りになるでしょう。
よってパワーで押し切る投球をしようと思っても、メジャーリーグの各打者も大柄のため、投げ下ろすことは不可能になります。そうなると1つでも多くの投球パターンを持ち、より多く投球スタイルを確立することが重要です。当然そのためには投げられる球種は多い方がいいでしょう。
カットボールはメジャーリーグの投手でも投げる投手が多く、メジャーリーグの各打者はパワーヒッターも多いので、芯を外すカットボールは非常に大きな武器になるかもしれません。

カットボールの習得は、前田健太投手にとって非常に大きな武器になるはずです。日本プロ野球界での活躍はもちろん、近い将来はメジャーリーグで大活躍する姿が見られることを期待したいと思います。



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